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(1)酸性雨

酸性雨は、化石燃料などの燃焼で生じる硫黄酸化物や窒素酸化物などが大気中で反応して生じる硫酸硝酸などを取り込んで生じると考えられるpHの低い雨のことをいいますが、雨の他に霧や雪など(湿性沈着)及びガスやエアロゾルの形態で沈着するもの(乾性沈着)を全てあわせて酸性雨と呼んでいます。
欧米では、酸性雨によると考えられる湖沼の酸性化や森林の衰退が報告され、国境を越えた国際的な問題となっています。
一方、わが国においても、環境庁の調査結果では、欧米なみの酸性雨が観測されており、車の塗装被害についても各地で発生しています。
1)酸性雨発生のメカニズム
酸性雨は、工場から排出させる硫黄酸化物、自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物などがもとになっています。
これが大気中で化学変化を受け硫酸や硝酸に変わり、雨や霧に溶け、地上に降り注ぎます。
このpH(ペーハー)値が5.6以下を酸性雨といい、0に近づくほど酸度が強くなります。
また、酸性雨は大気流に乗り数キロ離れたところでも降ることがあるので、付近に工場など大気汚染の原因になるものがなくても安心できません。
 
pH
4.1
4.8
5.6
7
8.8
10
12.2
14

バッテリー液
レモン果汁


炭酸飲料

欧米の酸性雨
日本の酸性雨
正常な雨
蒸留水
チベットの雨

アンモニア水

酸性
中性
アルカリ性
 

2)塗装ダメージに至るメカニズム

  a.酸性雨(硫酸イオン、硝酸イオンが主成分)を主要因として、煤煙、花粉、砂塵などの落下物を媒体としながら、晴天下のボディ温度上昇により、下記のようなメカニズムで塗膜ダメージに至ります。
 
  1 酸性雨落下物により水滴ができる
表面張力により落下物は界面に集まる
2 温度上昇に伴ない水蒸発
水滴部の温度差による対流濃縮によるPH低下
3 ボディ温度上昇により浸透塗膜アタック
(加水分解)
4 水滴乾燥後
塗膜膨潤
 

・ 水滴乾燥時の濃縮によるpH低下
・ 温度上昇による塗膜軟化
・ 温界面からの蒸発過程による局部的なpH低下

 

b.塗膜の損傷レベルは、酸濃度と温度で異なってきます

  ボディ温度が40℃以下であれば、酸性雨による損傷は、極端に少なくなります
※鋼鉄のボディに比べプラスチックのバンパーは、表面温度が低いので、塗膜損傷を受けにくくなります
 
高 pH
低温
低 pH
高温
 

c.ワックス処理後にできる水玉が原因で、酸性雨の被害を受けやすくなります

 
ワックス処理された車
撥水性が高い
撥水性のない車
  新しい車や、ワックス処理された車は、塗装表面が滑らかで、また、シリコンの働きもあって水を弾きやすくなっています。
酸性雨が付着した後、蒸発するに伴ない、塗装面の撥水性により、接触面積は徐々に小さくなり、単位面積当りの酸の濃度が高くなり、ピンポイントで塗装にダメージを与える結果となります。

反対に、古い車や、塗装面に水を弾く成分が残留してない車は、酸性雨が付着して蒸発しても、接触面積は変化せず、単位面積当りの酸の濃度はあまり高くならないために酸性雨による被害は受けにくくなるとも言えます。
  酸性雨をなくす為にはどうすればいいの?
 

 酸性雨は、車の塗装に深刻な被害をもたらします。 私たちは大事な車を、この酸性雨から守ることを日々考え、ワックスや、コーティング剤の開発を行っています。
しかしながら、一方で、この酸性雨の主原因は、その車の排気ガスであるということを、忘れてはならないと思います。 酸性雨は、車の塗装被害だけでなく、もっと重大な環境問題を引き起こしつつあります。酸性雨について、もう一度、再認識して、酸性雨をなくすことを、考え、実行していくことが、これからの私たちにとって、最も重要な仕事ではないでしょうか。

 酸性雨は化石燃料の使用による大気汚染物質の発生がその原因となっています。
発生源としては工場や発電所などの固定発生源と自動車などの移動発生源が主なものです。
日常、車に乗る際の、ほんのちょっとした心づかいが、酸性雨防止の第1歩となるはずです。
いっしょに考えて見ませんか?

 

●自動車を効率よく利用する方法

◎自動車の急発進、急加速はやめましょう。ガソリンのムダになります。

◎自動車のタイヤの空気圧は適正に。空気圧が低いと燃費が悪くなります。

◎自動車のトランクを倉庫代わりに使うのはやめましょう。重量が増えると燃費が悪くなります。

◎自動車をしばらく停車するときはエンジンをストップしましょう。

◎新車を買うときはなるべく燃費のよい経済車を選びましょう。

◎エンジンの空ぶかしは、騒音が近所迷惑なばかりかガソリンの無駄使いにもなり、排気ガスによる大気汚染も引き起こします。

◎きちんと整備点検された自動車に乗ると、ガソリンの節約や大気汚染の防止にも効果的です。日常の点検や定期点検につとめましょう。

◎自動車は経済速度で走行しましょう。一般道路なら時速40km、高速道路なら時速80km程度が経済的です。

◎自動車の環境への影響は、製造や走行によるものだけではありません。洗車の際の水の消費量を減らすことも重要です。朝露が付いているときや雨上がり直後は洗車のチャンスです。使用水量が少なくて済みます。お風呂の残り湯も洗車に利用できます。

◎車で買い物に出かけるときは、家族に声をかけて一度に外出で済ませましょう。

    以下の書籍などを一部引用し作成しました
参考文献: 環境庁環境白書 地球環境問題入門 技術通信(マツダ株式会社発行) 第2次、第3次酸性雨対策調査

 

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