オートビジネス・トレンドメッセでは、緊張して上手く喋れませんでしたが、
原稿を用意してましたので読んでみて下さい。
ご意見頂ければ幸いです。 mail to 大分ラルグ

対話型コーティングを目指し我々がやってきた事
寄稿:椛蝠ェラルグ 藤野社長

カーコーティングの定義ってなんでしょう?
現在いろんなコーティング剤がありますが、いろんなメーカーさんの言い分に寄れば「塗装面をカバーして光沢を保ち、退色・変色を防ぎ、撥水させて汚れを寄せ付けない。」
一言で言うとまあこんなものでしょう。
でもメーカーさんの言う施工方法通りにやって、完璧であったためしがない。
これは液剤が良くないのか、腕が良くないのか、はたまたクルマが良くないのかは判りませんが、納得できないものばかりです。

ここでつまずくと立ち直るにかなりの時間がかかるので次に進みますが、
ではどんなコーティング剤がいいのか?
お客様の都合では、コーティングしたら何もしなくても綺麗なものがいいはずですし、施工側の都合では、決められた手入れをきっちりやればある程度綺麗が長続きする。私はその言い分の両方ブレンドしたところ辺が妥当なところと考え、「一定期間手入れしなくても適当に綺麗で、簡単な手入れで凄く綺麗になると言うコーティング」が今のところベストじゃないかと思っています。

それにこれだけは言えるのは塗膜に何ら影響しないものが一番良いコーティング剤と言ことです。
それはなぜか?中には塗装を痛めてしまう物が数多くあります。
塗料自体を溶かしてしまったり、キズが付き易くなったりするみたいです。
そんなものでコーティングしようものなら、塗らなければ良かったって言う事になりかねませんし、我々の責任問題にもなってきます。
現在ではいろんなコーティング剤が出回っており、その中からひとつのコーティング剤を選ぶには、近頃はかなりの注意が必要になったと思います。

では我々が現在使っている液剤が一番いいのか?
そんなことは思ってはいません。
しかし、長年施工してきて現在使っている液剤が、一番扱いやすいって事だけは言えます。
「扱いやすいコーティング剤」って言うのはどんな事かって例を上げれば、

1:どんな塗り方をしても失敗しない。
2:塗り立て以外であればどんな塗装に対しても影響を及ぼさない。
3:これは結論を出すには10年じゃちょっと早すぎですが、取り扱っている人間の体にまったく影響が無い。
4:塗るのも簡単だけど落とすことも簡単。
5:最後に従来求められる艶や撥水性や持ちなどが、一定レベル達成している。

だいたいこれだけでも判ればめっけもんじゃないですか。
後は施工方法です。
いろんな塗り方や仕上げ方をやってみて、そのコーティング剤の性質を最大限に引き出してやるのが我々施工店の仕事のひとつだと思っています。
プロの方なら判ると思いますが、施工方法ひとつで同じコーティング剤でも持ちが全然違うって言うことを皆さん経験しているはずです。

じゃあどうやって施工方法を改良させるか?
簡単なことです。
いろんな施工方法の中から一番良かったものを採用するという事です。
でもこれを見極めるには長い長い時間と経験が必要です。
それにお客様のクルマはメーカーも違えば車種も違う、さらに手入れは千差万別、保管方法も同じ物は一切ないし、気候や地域で条件も全然違う。
それでいて一律の結果を出そうとするから大変な無理があります。
それよりもいろんな地域に合った、いろんなコーティング剤や施工方法で、クレーム発生率の低い方法を少しずつ見つけ出して行くしか方法はないのです。

それを追求して行くには、対話型コーティングを推薦します。
対話型コーティングと称し我々が今までやってきた事は、基本的にお客様との対話を大切にしてきたと言うことです。
会社には待合室を作り、飲み物無料サービスなどで、積極的に来社して頂くための状況を作り出し、コーティングしてどうだったかを聞き出す。
これは今後の入庫促進にもつながりますし、こんな手入れでこんな状態になると言うのを把握することができ、また逆に手入れのアドバイスも出来ます。

もうひとつは施工後の車を定期的に見せて頂くと言うことです。
それには無料洗車チケットや半年毎の光沢点検やサンキュウカード
(このサンキュウカードとは最近はじめたのですが、担当した社員の顔写真入りのメセージカードで問い合わせ先には個人別のメールアドレスを入れています。)
これらで来社を促し、自分らのやっている方法が本当に正しいことなのかを常にチェックしています。
もちろん施工に手落ちがなかったかも確認するのは当然です。
施工者や施工日の天候などを記録して置き比較検討します。
お客様を実験台に使っているようで申し訳ないのですが、その分洗車が何回か無料と言う事で相殺になると思っています。
          
以上の情報をフィードバックしてきたことにより、我々の施工方法はメーカー指導の施工方法とは全然違うものになってしまいました。
でもこれは従来の施工方法よりコーティング効果をより発揮できるように変更してきたと絶対的自信があります。

その中のひとつは「スプレー散布方法」を取り入れています。クルマボディー全体にコーティング剤をスプレーして施工するものなんですが、全国でも珍しんじゃないですか?
クルマ全体に塗り残しなく均一に塗り広げられ、一台に対して規定量を設定できます。
さらに作業時間の短縮にもつながり、2台3台同時に一人で施工って言う事も出来ます。
これが我々にとっては今一番良い施工方法だと思っています。

しかしこれがBESTだとは思っていません。
さっきから言っているようにその土地土地の気候や使われ方で良さは全然違うと思うし、施工方法も変えて当然だと思います。
コーティング施工が簡単で仕上がり、しかも綺麗で長持ちする良いものにして行くには、お客様との会話が大切なんだと言いたいんです。
さらにはベテランになると今度は、クルマを見て触れば使用状況・手入れ状況・保管場所までも判ってくる。
これはクルマと会話できるようになったと言えます。
ここまで来れば達成したも同然だと思います。
後はお客様の要望にお答えして行けば良いんだと思います。

それには面白い例えがあるんでここで紹介しますと、人間に例えて言うなら調子悪くなれば病院ですよね。
クルマが調子悪くなれば修理工場や板金工場に持っていくって言うのが当然ですね。
レストランを例えたらガソリンスタンド。
それじゃ我々ディテーリング業は人間に例えたらどんなものになるんでしょう?
美容室やエステになると思うんです。

だからこれからはもっと地域に根ざしたものにしなければならないし、もっとお客様と会話して一人一人どんな要望なのか聞き入れなくてはならないと思うんです。
それがこの業界を伸ばしていく数少ない選択だと思います。
お互いに「会話上手なカリスマ美容師」みたいになるために頑張りましょう。 以上